ご報告
皆さま、クロウニによる「磯焼け」の現状をご存じですか?
議員になる前から継続的に訴えておりますが、「海の砂漠化」が止まりません。
ムラサキウニは、飢餓に極端に強い生き物です。ただ、飢餓の中では身入りのないウニとなり漁師も獲りません。結果として、身入りのないウニが年々増加の一途を辿り、海藻を食べ尽くしてしまっています。そして、他の生物の隠れる場所がなくなったりと生物多様性を維持するうえでも問題となっています。
そんな状況を回復させようと県水産振興協会の皆さまと始めた本事業も今年で3年目を迎えました。
今ではエリアも広がり、島根半島部の3地区にて、地元の皆さまのご理解の上で、数名のダイバーさんにお世話になり藻場回復に継続的に取り組んでいただいております。
時々テレビなどでも同様の事業が取り上げられておりますが、なかなか継続的に観察がなされておらず(我々が見れず)、「本当に良くなってるの?」という感想でした。
3年目を迎えた今年、その成果と効果が見てとれる結果となりましたので報告します。
添付写真の通り、ウニ駆除を行うことで、まだまだ限られたエリアですが複数個所で藻場の回復が見てとれました。尚、駆除していないエリアは、2年前と同じ海の砂漠の状態でした。
この生えた海藻がイカの産卵場所や稚魚の隠れ家となって生き物が増えていき、そのうち何匹かが我々の食卓に来てくれるわけです。
このサイクルを永久に持続可能なものとすべく、今に生きる我々は努力を続けていかなければなりません。
本事業が3年目を迎え、藻場回復の証明ができたことは、ひとえに地域の皆様のご理解と、寒い中、震えながらでも作業を続けてくださった県水産振興協会の皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
この活動を引き続き推進し、数年後には島根半島部一帯が海藻にあふれ、生物多様性が維持される環境が再構築されることと、漁業を生業とする関係業種の皆さまのご繁栄を祈念しております。
2024年08月08日
2024年07月26日
2024年07月22日
2024年07月15日